デジタルホールディングス(証券コード2389)株の約14.41%を保有するSilverCape Investments Limitedは、同社株券に対する公開買付け(TOB)開始予定を撤回しました。SilverCapeのTOBは「博報堂によるTOBが不成立であること」を実施条件としていましたが、2025年12月4日に博報堂側のTOB成立が公表されたため、条件が満たされないことが確定したとしています。
博報堂のTOBは、買付予定数の下限を大幅に引き下げたうえで成立しましたが、同社発表によると、対象会社の全株式のうち48.85%、一般株主が保有する株式の約74%に当たる9,123,476株が応募を撤回、または応募しませんでした。一方で、17.36%(一般株主分の約26%)が応募を維持したことで成立に至りました。SilverCapeは、博報堂の買付価格に不満を持つ株主などからの支持に謝意を示しつつ、この結果について「大変遺憾」との認識も示しています。
同社は今後、デジタルホールディングス株への投資を継続するかどうかについて、取り得る選択肢や対応策を引き続き精査するとしています。デジタルホールディングスの企業価値向上については、今後は現経営陣と取締役会の主導により実現されることを期待すると述べており、支配権を巡る動きが一段落した後、業績や株価の推移が投資家から注視される局面が続きそうです。
source: PR TIMES
